work flow

ご依頼方法と進め方

STEP 01 ファーストヒアリング
まずは、Eメールまたはお電話にて、どういった状況にあるのかをお知らせください。
例えば、土地のこと、規模のこと、予算のこと、時期的なこと等々です。
もしくは、何をどうしてよいのかさっぱりわからないなどでも構いません。必要に応じてお会いして話をお伺いします。
土地を決めかねている等の際も一緒に土地を見学し、メリットデメリット等をアドバイスさしあげることも可能です。
ひととおりご説明差し上げたのち、設計のための直接的なヒアリングを行います。
このヒアリングでは、可能な限り住まわれる予定の方全員の同席をお願いしたいところです。
各人のライフスタイルや、家に対する希望や夢などを、アンケートを交えながらお話できればと思います。
ここで、予算もお聞きします。予算を把握しておかないと、的を得ないプランニングとなってしまうからです。
おおよそでも構いません。

STEP 02 ファーストプレゼンテーション
ファーストヒアリングでお聞きした内容をもとに、第1回目のプレゼンテーションを行います。
基本的には、平面図と模型でのご説明になります。いい意味での予想を裏切り、期待に応えたいと思っています。
このステップで※50,000円を申し受けます(以後設計契約に至りましたら、この50,000円は設計料に充当されます)。
このファーストプレゼンテーションを受けて、コギトに依頼するご意思が固まりましたら、その旨お知らせください。
次のステップへと進ませて頂きます。
(※工事費予算が5,000万を超える場合は100,000円となります)

STEP 03 設計監理契約締結
締結のタイミングは、”2回目のプレゼンテーションもしくは打合せの時点”です。
押入の位置がもうちょっとこっちとか、窓はもっと大きくとか、ここは引き戸ではなくドアにしたいとか、そのあたりのレベルは徐々に煮詰めていきますし、極端な話、工事着工後でも十分可能です。
窓の正確な大きさなどは、実施設計時に、照明計画や天井高さと壁面のヴォリュームなどのバランスで決めていくことになります。
このステップで設計監理料総額の30%からファーストプレゼン費用を差し引いた額を申し受けます。

STEP 04 以降必要に応じてプレゼンの繰り返し
2回のプレゼンテーションで決まらない場合は、3回、4回、5回・・・と、続きます。
過去最高は24回ということもありました。約1年半です。平均的には、2回~3回ぐらいでしょうか。
どこまでも、何回もおつき合いします。設計料は変わりません。
ただし、あまりにも理不尽な理由でのプレゼンの要求にはお答えできかねますので、あらかじめご了承ください。
あまりにも理不尽とは、要望が極端に毎回変わったり、住まわれる方の意向にまったくまとまりがない、等々です。
まずは、家族会議である程度意向をまとめて望まれてください。時間だけが過ぎ、得をする者は誰もいませんてなことになります。

STEP 06 実施設計
実施設計とは、実際の施工に必要な図面を作成することです。
基本設計に基づいて、構造設計、設備設計を含めた総合的な設計をおこなっていきます。
図面は仕様書、面積表、配置図、外部・内部仕上表、平面図、立面図、断面図、断面詳細図、天井伏図、建具表、展開図、家具図、雑詳細図、外構図、構造図、電気設備図、給排水設備図、空調設備図などを作成していきます。
また、構造計算の必要な規模及び構造体の場合、別途構造計算報告書など、確認申請に必要な設計図書を作成します。
ただの四角い箱でも、「厳密にどこがどう違うのかわからないのだけど、なんかステキ」という経験をされたことがあると思います。これは、ディテールの集積によるものだと思います。
基本設計には現れてこなかった雨樋や、サッシ枠や、幅木や、水切りや、目地や、役物や、計器ボックスや、エアコンの配管や、換気扇や、室外機などのデザインの敵になりそうな、でも必要である要素を、いかに総合的にまとめあげれるかが、出来に大きく影響してくるのです。
例えば、自動車。基本的な”間取り”は、5人乗りですね。しかし、そのルックスは何千通りもあり、その中から気に入ったデザインを選んでいるのです。
何がそうさせたかを改めて考えたとき、デザインについて厳密な違いを述べられる方はよほどのカーマニアぐらいしかいないでしょう。
自動車にもおそらく何千ものパーツの集積でしょうから、基本が5人で同じだとしてもディテール次第で、全く異なるモノになるということです。
基本設計という大枠が決まり、それをさらに洗練されたデザインに昇華させるため、この実施設計という作業には、最大限の注力が必要なのです。

STEP 07 実施設計図納品
実施設計図面の各図面についてご説明をします。
屋根材や外壁材、内部床壁天井材、建具の材質・形状、ガラスの厚み・種類、造作家具の詳細の仕様、キッチンの形状・設備類のメーカー・グレード、樹木の種類・高さ、照明器具の位置・メーカー・機種・照度、コンセント・スイッチ・電話・TV・LANなどの位置・台数、バスタブ・洗面器・便器・手洗器・水栓などの機種・メーカー、換気扇の位置・形状、エアコンの位置・容量、等々の説明です。
時間がかかりますので、複数回に分けて行うこともあります。この時点での仕様変更などはもちろん可能です。
このステップで設計監理料総額の50%を申し受けます。

STEP 08 建築業者への見積依頼及び徴収
最終決定した実施設計図面を、建築業者へお渡しし見積をして頂きます。
見積依頼をする業者の選定方法は特に定めていませんが、クライアントから要望のない限りこちらで複数社選定し、競争見積を行います。
もちろん特命での1社見積でも構いません。
見積提出日当日もしくは数日後に、見積結果を見て方針を決めて行きます。
今までの経験で一回の見積で予算内に収まったことは数えるほどです。
「設計段階でのコスト管理ができていないのでは?」ということになりますが、否定はできません。
クライアントは、基本設計や実施設計時に、たくさんの夢を私どもに投げかけます。
ま、もっとも、たくさん投げかけてくださいと言ったのは、私どもなわけですが・・・。
さておき、夢は叶えてあげたいものです。「無理です。出来ません」の一点張りのスタイルであれば、コスト管理もうまくいくことは容易に想像できます。
一点の希望の光を信じて、メインとなる要素は極力生かし、メインでない部分はぐっと贅肉をそぎ落とします。

STEP 09 VE計画
VEとは、バリューエンジニアリングの略です。
日本VE協会なるものがあるのですが、そちらの定義では、「VEとは最小の総コストで必要な機能を確実に達成するために製品やサービスの機能的研究に注ぐ組織的な努力である」とされています。
つまり、価値を落とさずに、目標予算に近づけるべく、設計変更を行うということです。
平たくいうところの減額案を考えるということです。
これは、つらい作業です。100回近く(2011年現在)経験していますが、モチベーションを保つのは容易ではありません。
クライアントと何ヶ月もかけて築き上げてきた夢と希望を、そぎ落としていかなくてはならないからです。
でもこれが現実ですので、立ち向かわなければ前へ進みません。
これは、工事額が小さければ小さいほど大変な作業です。
2,000万から300万削るのと、5,000万から300万削るのとでは、全く違います。
コギトでは前者の感じが圧倒的に多いのですが、何度も言いますが大変です。
しかし、今までこの過程を経てほぼ全て完成しているのです。”削られる”というと、感覚的にネガティブですが、もともとが夢いっぱい、つまり一般的な住宅の平均的グレードからいくと、多少なりとも贅沢でスタートしてきたわけですから、”削る”というよりは、むしろ”我に返る””基本に立ち返る”とでも言うのでしょうか。
最適な表現が思い当たりませんが、ポジティブに考えていきましょうということです。
私どもの過去の仕事を見て頂ければ、これらは全てこの過程を経たケンチクたちです。最後いいんです!

STEP 10 工事請負契約
無事工事金額に折り合いがついたところで、施工業者との工事請負契約です。
私どもも立ち会いますが、特にすることはありません。することと言えば、安堵することですね。
印鑑と筆記具を用意するだけです。
ここで、工事金額の支払いの時期と割合を話し合いの上決定します。

STEP 11 建築確認申請提出及び済証交付
工事請負契約の目処がついた時点その前後で確認申請の手続き、申請を行います。
審査期間は、工事規模により異なりますが、通常の住宅であれば約1週間で済証交付となります。
(2007年6月20日の建築基準法改正(昨今の構造設計疑惑の影響を受けて)により確認申請作業が複雑化しました。
特に構造計算書提出の必要な建築には厳しい審査と時間を要し、構造設計家を始め必要労力が大きく増加しました。
確認申請審査期間は、これに伴い予測が難しい状況となっております。なにとぞ御了承ください)
このステップで各種申請代行費用(100,000円)を承ります。

STEP 12 地鎮祭・工事着工
工事請負契約も済み、確認済証も交付され、晴れて地鎮祭です。
ここから、約4~6ヶ月です、楽しみながらがんばっていきましょう。
工事着工後基本的に週1回のペースで、クライアント、設計事務所、工務店の三者で打合せを行っていきます。
毎回の工事定例打合せで、変更及び追加工事などが発生すれば、その都度コスト面も管理していきます。

STEP 13 躯体完了(上棟)
無事棟が上がりましたらば、上棟です。
このステップで設計監理料総額の10%を申し受けます。

STEP 14 竣工・引渡し
引渡しの前に、クライアント立会のもと私どもで検査をします。
審査機関での完了検査も行われます(検査に合格すると、「完了検査済証」が交付されます)。
検査後の手直し工事終了ののち、引渡しです。
このステップで設計監理料総額の10%(これが最後のお支払いとなります)を申し受けます。

STEP 15 建物登記
表示登記、所有権保存登記を行なって頂きます。

その他
地盤調査:タイミングをみて土地の地盤調査を行います。
     実施時期はケースバイケースですが、基本設計終了時つまり土地に対する建物の位置が決まった時点というケースが多いです。
     費用は50,000円前後とお考えください。
     調査結果次第では、地盤補強工事の計画をしていくことになります。