& Labo
宮崎県宮崎市のラボ
2024/10
宮崎県宮崎市のラボ
2024/10
宮崎県宮崎市の住宅+テナント(リノベーション)
3階建てRCのビルを住宅+テナントへのリノベーション。
室内だった部分をピロティ車庫にしたり、インナーテラスにしたりなど、
広めの床面積を必要に応じて“減築”しながらちょうど良い広さに調整していった。
古い建物なので、構造的負担をかけさせないためにも比重が圧倒的に軽い炭化コルクを外壁に貼り付けていった(同時に断熱性も向上する)。
既存建築のカタチ(外観)はどの視点で見てもあまり褒められたものではなかったので、どのような手段でお化粧するのか(もしくはしないのか)悩んだ。
仕上げを2次元の頭で部分ごとに変えてみたり、闇雲にルーバーくっつけたりなどの”頑張り過ぎのデザイン”をしないようにした。
今のありのままのカタチを受け入れて、良い素材で統一させる。
これが一番良いのではなかろうかということで落ち着いた。
最低限のお化粧として不規則に大小様々配置されていた開口を埋めて壁化させ、デザイン整理と室内への光のコンロトールを行なった。
結果、偶然生まれたような巨大彫刻に化けた(と思ってる)。
内部は既存の床組や間仕切り壁や天井などはほぼ全て撤去し、現れた無垢な躯体に直接仕上げ塗りを施した。
全ての部位の色は暗めのグレーで統一。
開口部の先に落ちる陽光がそのグレーの暗さをより際立たせている。
そのバランスがいい。
宮崎県西諸県郡高原町のショップ&ギャラリー(リノベーション)
2024/1/29 第1案
宮崎県宮崎市のオフィスリノベーション
既存事務所建築の内装のみを全面改修。
リノベの定番手法とも言える「天井剥がして構造体現しにして真っ白に塗る」これで大体は格好良くなる。
今回もこの手法を踏襲し相性の良いスチール家具や無骨な照明を組み合わせた。
空間のクオリティに左右されるのは露出となる設備配管の見せ方や仕上げ方であるが、業者さんの細かいところの努力の集積でそれらはとても良い仕上がりとなった。
あとは真っ白く無骨な空間に相性の良いインテリアの什器をいかにセレクトしそれを実現化できるかの部分。
ここはクライアントとの共同作業でもあるので、相性というか趣向のすり合わせ作業をいかにストレスなくディレクションできるかが重要になってくるのだが、
こちらの作業もうまくいったと思っている。
宮崎県延岡市のオフィス
2023/10/21 第1案
宮崎県西諸県郡高原町のカフェ(リノベーション)
既存鉄骨倉庫を初めて見た瞬間に「あ、これは建築の中にもう一つ建築をつくる感じがいいな」と思った。
つまり既存の外壁や屋根とは接しないような箱をつくるということ。
それから多分すぐ、時間にして1、2分くらいで「あ、テントやな、テントがいいな」と思った。
なぜか?
建築とは雨風を凌ぐという最低限の役割があるわけだが、しかしその役割はもうすでに既存の倉庫が果している。
言ってしまえばもうあとはテーブルと椅子と料理機器があれば事足りるわけだ。
しかしそれでは倉庫の中で食事するだけのことで終わってしまう。それも絶対ダメってことではないが、それじゃあ芸がない。
自然の中に人工物があってこそそれぞれが引き立つのであって、自然だけではただ漠然と自然たらしめるだけ。人工物だけでは味気ない。
既存のどこにでもある倉庫の中にギャップのあるような何かが鎮座してはじめてそれぞれが引き立つのではないか。
それが今回は巨大なテントになったということだ。
宮崎県児湯郡新富町のサッカー専用スタジアム
(テゲバジャーロ宮崎ホームスタジアム)
サッカースタジアムの設計をサッカーバカが設計できる幸せ。
人生で最初に訪れたサッカースタジアムはバルセロナにあるカンプノウだった。
「いつかサッカースタジアムを設計できたらいいな」なんてことは思ったこともなかった。そりゃそうだ。置かれた環境からすればそんなことを思うはずがない。
しかし仕事柄サッカー中継を観る時は試合以外にもスタジアムの作りをよく見ていた。
その中でも特にスタンドの傾斜角がいい感じのいわゆる観戦しやすいスタジアムに好感を持っていた。
今回オファーがあってから、欧州と日本のスタジアムのスタンドの傾斜角を調べまくった。現地で採寸しまくった。
今回のスタンドの傾斜角は最適だと思っている。
その他は予算の関係上できることは限られたが、サッカースタジアムのその一番の目的である「観戦」ということにフォーカスするとそれは見やすさであるので、そこを最重視して設計した。
宮崎県宮崎市のオフィス(改修工事)
地銀本店の第一号店だった建物の改修だった。
銀行の金庫の中に入るのは初めてだった。
建築で杉をアピールするには何が効果的なんだろうかと考えた。
建築の部位としては、屋根、外壁、内壁、床、デッキ、天井、建具、家具ということになるが、手っ取り早いのは外壁だろう。
それでも良かったのかもしれないが、せっかくの機会であるしなんかもっと意外性があることを考えた。
屋根である。現代の建築で屋根に木を使うことはほとんどないからだ。それは耐久性とメンテナンスの問題だったり法的なことだったりする。
しかしこの建物は陸屋根(フラットな屋根)なので通りからは見えないしそもそも屋根というよりデッキということになる。
そうだ大きな庇を設けよう。通りを往来する人を優しく包むような大きく連続する庇。できるだけ雨水を滞留させない急勾配の庇。
ということで、不燃処理を施した杉で葺いた庇が誕生した。下からの見え方にもこだわった。軒天井で隠すのではなく構造体を見せるオブジェのような庇を目指した。
構造事務所のアイデアにより細い材料だけで構築された繊細で豪快な庇となった。
内部には開口率の大きなルーバー上の天井や一部にはアクセントとなる壁全面に細工した杉が飾られている。
宮崎県えびの市のギャラリーアンドカフェ「HANNAH」
築89年の馬小屋をリノベーション。
既存の小屋のコンディションは良くなかった。屋根からの経年の漏水による各所の劣化やそもそも馬小屋であるので吹きっ晒し故の各所の劣化などキリがなかった。
この小屋をカフェにするにはまずは室内化することが必須であり、それにはまずは漏水を塞がなければいけない。
屋根には時を経て風格を成した瓦が葺かれており、壁や室内はモダンに変化させてもこの瓦は生かしたい、古いものと新しいものの融合で新築にはない魅力ある建築に化けると考えたからだ。
これには施主も同意見だった。
しかし、瓦の下地となるルーフィング(防水紙)や一部の野地板の劣化が激しくこれを更新しない限り瓦は残せない。
となると瓦を一旦下ろして下地を改修した後に改めて瓦を葺くという工程が必要だ。
これには予算が及ばなかった。
苦渋の選択で瓦は撤去し新たな素材で覆うこととした。
何で覆うのか、外壁との相性、景色に溶け込むには何が正解か?
いや、溶け込むことが正解か?反発でもいいのではないか?時がたてばそれも景色の一部になる。
思いっきり現代的なフォルムに舵を切ることにした。
軒を落とし、外壁と屋根をシームレスに連続させ新築では考えないような不思議な形態にさせてそれをガルバニウムで覆い尽くした。
内部は木組みを現して真っ白に塗り込んだ。
一部の石ブロック積みはインテリアの役目を担ってくれた。
ここからまた何年何十年と生き続けてほしい。
宮崎県宮崎市の体育館
園児のための体育館でもあり、コンテンポラリーダンスカンパニーんまつーポスの活動拠点としての劇場でもある建築。
1Fにはホールの他に小さなギャラリーも併設、2Fは事務所や準備室などが配置される。
剥き出しの構造体と黄色いフィルムが貼られたガラスから妖艶な光が降り注ぐホールは、シックなダークグレーの床と真っ黒な天井で構成され、
園児のための空間とはおよそかけ離れた空気感が漂う。このかけ離れた感じが、んまつーポスという集団にはちょうど良いのだ。
宮崎県宮崎市の住宅(撮影待ち)
YN
宮崎県宮崎市のオフィスリノベーション
商業ビルの屋上ペントハウスのような作りの1部分のリノベーション。
中央にトイレとキッチンを配置しその残りの余白の部分がオフィススペースだ。
内装はいつものように天井を剥がし真っ白に塗りたくる。
床はこだわった。
ラワンベニアを6角形にカットしてそれをタイル状に敷き詰めた。
逃げがないので施工は相当面倒くさかったはずだが、大工が頑張ってくれた。
宮崎県宮崎市の住宅+店舗
「直線的」「箱」「深い軒」これらが要望されていた主なキーワードだった。
隣接する森を取り込むようなコートハウス型の住宅。
壁のラインは境界線から相対する境界線まで一直線で繋がっており、かつほぼ全ての壁は角度が
振られているので直角や平行がほとんどないような構成となっている。
なぜそんな面倒くさいことになったのか?必要な広さや奥行きを確保していって
繋げたり離したり積み上げたり削ったり揃えたり通したりした結果である。
変形四角形のコート(庭)を変形四角形の部屋部屋が深い軒を介してパズルのように取り囲んでいる。
切り取られた空からは森の鳥の囀りが聞える。