いちご宮崎新富サッカー場(旧ユニリーバスタジアム新富) #205

宮崎県児湯郡新富町のサッカー専用スタジアム
(テゲバジャーロ宮崎ホームスタジアム) 

サッカースタジアムの設計をサッカーバカが設計できる幸せ。
人生で最初に訪れたサッカースタジアムはバルセロナにあるカンプノウだった。
「いつかサッカースタジアムを設計できたらいいな」なんてことは思ったこともなかった。そりゃそうだ。置かれた環境からすればそんなことを思うはずがない。
しかし仕事柄サッカー中継を観る時は試合以外にもスタジアムの作りをよく見ていた。
その中でも特にスタンドの傾斜角がいい感じのいわゆる観戦しやすいスタジアムに好感を持っていた。
今回オファーがあってから、欧州と日本のスタジアムのスタンドの傾斜角を調べまくった。現地で採寸しまくった。
今回のスタンドの傾斜角は最適だと思っている。
その他は予算の関係上できることは限られたが、サッカースタジアムのその一番の目的である「観戦」ということにフォーカスするとそれは見やすさであるので、そこを最重視して設計した。


いちご宮崎新富サッカー場(旧ユニリーバスタジアム新富)
住宅|宮崎県児湯郡新富町
stadium|Shintomi-tyo,Koyu-gun,Miyazaki,JAPAN

設計:有限会社COGITE
構造設計:多田脩二構造設計事務所
施工:大淀開発株式会社(建築)・株式会社明光社(設備)
構造:鉄骨造
規模:地上3階建て 
敷地面積:28,356.00m2(8577.69坪)
延床面積:3,181.20m2(962.31坪)
設計期間:2018年6月~2019年2月
施工期間:2019年12月~2021年1月
撮影:studio marsh 沼口紀男
TN