2023
3106BLDG #237
宮崎県宮崎市のオフィスリノベーション
既存事務所建築の内装のみを全面改修。
リノベの定番手法とも言える「天井剥がして構造体現しにして真っ白に塗る」これで大体は格好良くなる。
今回もこの手法を踏襲し相性の良いスチール家具や無骨な照明を組み合わせた。
空間のクオリティに左右されるのは露出となる設備配管の見せ方や仕上げ方であるが、業者さんの細かいところの努力の集積でそれらはとても良い仕上がりとなった。
あとは真っ白く無骨な空間に相性の良いインテリアの什器をいかにセレクトしそれを実現化できるかの部分。
ここはクライアントとの共同作業でもあるので、相性というか趣向のすり合わせ作業をいかにストレスなくディレクションできるかが重要になってくるのだが、
こちらの作業もうまくいったと思っている。
triangle house #235
宮崎県宮崎市の住宅
土地を初めて見た時の感覚は「とにかく南に開くべきだ」と思った。
それは、南の方向には視界を遮るものがなく抜けが良好だったから。
しかし敷地はとにかく広い。
全室南向きのプランでスタディしてみたが、どうも敷地の残り方というか余白がただの残地、言葉はちょっとアレだが余りカスみたいな感じになったので
これはちょっと良くないないなってことで再考した。
三角形にたどり着いた経緯を言語化するのは難しいけど、端的にいうと「閃いた」である。
なぜ閃いたのかはわからない。
そういうのは一瞬なので、脳みその引き出しの奥にある集積したデータから抽出したのか、敷地の広さから逆算して「あ、いけるかも」となったのか、そんなところだ。
中庭型という計画手法の中で四角でも丸でもなく三角に落ち着いたのは、床面積からの逆算とパズルのような割り付けからピタリとハマったから。
アイレベル(人間の日常の視線)で見てもこの建築が三角形であることはわからないのだけど、中庭があることでそれは視覚化される。
視覚化されることが別段いいとは思わないけど、なんか住宅が正三角形ってテンション上がるよねってのはあると思う。
あと特筆すべきは外壁で使用した炭化コルク。
20年以上くらい前に何かの書籍で炭化コルクの建築を見たことがあり、その時も使ってみたいと思っていたが入手ルートに辿り着けず断念した。
そして今回時を経て入手ルートを見つけることが出来、実現に至った。
炭化コルクのいいところは検索してみるとたくさん出てくるので皆さんどうぞ。
Under the frills house
宮崎県宮崎市の住宅
2022/6/1 第1案