house : 住宅
triangle house #235
宮崎県宮崎市の住宅
土地を初めて見た時の感覚は「とにかく南に開くべきだ」と思った。
それは、南の方向には視界を遮るものがなく抜けが良好だったから。
しかし敷地はとにかく広い。
全室南向きのプランでスタディしてみたが、どうも敷地の残り方というか余白がただの残地、言葉はちょっとアレだが余りカスみたいな感じになったので
これはちょっと良くないないなってことで再考した。
三角形にたどり着いた経緯を言語化するのは難しいけど、端的にいうと「閃いた」である。
なぜ閃いたのかはわからない。
そういうのは一瞬なので、脳みその引き出しの奥にある集積したデータから抽出したのか、敷地の広さから逆算して「あ、いけるかも」となったのか、そんなところだ。
中庭型という計画手法の中で四角でも丸でもなく三角に落ち着いたのは、床面積からの逆算とパズルのような割り付けからピタリとハマったから。
アイレベル(人間の日常の視線)で見てもこの建築が三角形であることはわからないのだけど、中庭があることでそれは視覚化される。
視覚化されることが別段いいとは思わないけど、なんか住宅が正三角形ってテンション上がるよねってのはあると思う。
あと特筆すべきは外壁で使用した炭化コルク。
20年以上くらい前に何かの書籍で炭化コルクの建築を見たことがあり、その時も使ってみたいと思っていたが入手ルートに辿り着けず断念した。
そして今回時を経て入手ルートを見つけることが出来、実現に至った。
炭化コルクのいいところは検索してみるとたくさん出てくるので皆さんどうぞ。
dandan
宮崎県延岡市の住宅
2023/11/4 第1案
Spiral house #225
宮崎県宮崎市の住宅
インテリアのイメージと動線が結構ガチガチのリクエストだったので、密にやり取りをし積み重ねて積み重ねて構築された住宅。
敷地両隣は住宅がきっちり建っているので、開くべきは庭側。庭には高木の既存樹が数本あったので、それは残したままとした。
この樹木を軸に配置を決めた。軸というか拠り所。拠り所の景色があるとリビングからの視線の向き、つまり窓のおよその配置を決める指標になるということ。
指標があるとそこを基本にその他の部屋の配置を考えるときに立ち返れるということ。配置の考え方がブレずに済むということ。
例えば目の前に綺麗な海があると、やっぱそこは海が見えるように配置を考えるよねってこと。
もし東西南北全周とも同じ景色や条件だった場合、拠り所がなく配置を決めるのが困難になる。迷子になる。
施主の強烈でガチガチなリクエストも思考の拠り所ができるので良いのである。
House W #230
宮崎県宮崎市の住宅
車4台並列のガレージとなるとファサードはある程度決まるし、道路位置によって配置の選択もほぼ決まってしまう。
そうした条件の中でいかにガレージが主屋と孤立せずに一体的な造形に見えるような建築的操作ができるかが肝。
今回はガレージと主屋1階と2階という3つのボリュームを少しずつずらしながら構築した。
ズレによって生まれた空間を合理的にプランに落とし込みかつデザインの手助けになるように構築した。
remolon #228
宮崎県宮崎市のマンション1住戸のリノベーション
単身暮らしのマンション1住戸である。
単身であるので空間を仕切って部屋を設ける必要ないけれど、かといってゲストに寝床が丸見えなのはやはりいただけない。
となると、パーテション的な考えが出てくる。つまり空間としては繋がっているが、目線はカットするというもの。
外の景色もそうだが、窓やバルコニーは老朽化も相まってあまり褒められた状態ではなかったし、
かといってマンション共用部に当たるそれらは勝手に手をつけることもできないので、その褒められた状態ではないそれらに意識がいかないような
プランにしている。それが今回は直線構成ではなく曲線を織り混ぜている。なぜ曲線としたかは、スタディでいろんな線を描いている過程でいい感じになったからである。
で、微調整でその他の収納部分や水回りが綺麗にハマったので、決定した。
造作のソファの生地はあのミナペルホネンのタンバリンだ。高かったが、やはり良いものが空間に存在すると、ピリッと引き締まる。
each house #219
宮崎県宮崎市の住宅
3世帯のための住宅であるが、玄関、LDK、浴室は共有であるので各寝室の距離感や動線の処理が命題だった。
気配は感じるがプライバシーは適度に守るというもの。
今回は中庭型とし中庭のあっちとこっちで世帯を緩やかに分離した。
中庭型としたのはもうひとつ理由がある。家飲みを外でたくさんやりたいけど住宅地ゆえに外からの視線はカットしたいという要望があったからだ。
ダイニングとフラットな中庭デッキが大活躍である。
Double Court House #208
宮崎県日向市の住宅
マテリアルのセレクトが抜群にいいクライアントとの共同作業のような住宅。
設計というよりもオペレーターに近い感じで携わらせてもらった感じ。
ポリカ波板の建具と木製ガラス建具に挟まれた半外部空間は、夏は断熱としてのバッファゾーン、冬は温室のような効果となる。
また、物干しや物置や用途は多岐にわたる便利な空間だ。これらも施主のたっての希望であった。
Under the frills house
宮崎県宮崎市の住宅
2022/6/1 第1案
casa tresisla #222
宮崎県宮崎市の住宅(リノベーション)
既存住宅の主に内装だけのリノベーション。
例に漏れず天井をぶち抜いて切妻屋根の勾配と平行に新たな天井ラインを形成し、梁を現したリビング。
小屋裏空間を日常使いの空間に変え、遊び心を持たせている。
畳の小部屋を中心に回遊できる動線となっている。
suribachi house #211
宮崎県宮崎市の住宅
前面道路から1.5mほど高い位置に敷地が設定された分譲地に立つ住宅。
車は道路と同じ高さに停めて、階段を7,8段ほど上がったところに住宅を建てるという丘陵地によくあるような分譲住宅地である。
所謂「堀車庫」のようなものがあったりする分譲地だ。
今回は、その1.5mの既存地盤を削りとって道路面と同じ高さを敷地の地盤面にした。つまり隣地の地盤よりも1.5m低い位置が敷地地盤面ということである。
で、その高低差は垂直の擁壁ではなく、勾配30°の斜面として処理した。隣地三方に対してそれぞれ斜面となっているわけだ。つまりすり鉢状の底面に建てっているという佇まい。
なぜそんな面倒臭いことをしたか?
車椅子のスロープの問題である。当たり前に既存地盤に設計をすると道路面から住居内床まで高低差が2mほどになるので、スロープで処理しようとすると長さが25mほど必要となり現実的ではないからだ。
このマイナスの問題をすり鉢状にしたその斜面をリビングらからの借景として取り込むなどして、独特の庭が出来ることでプラスに変えてみたということ。
隣地より低い故に隣家の窓からの見下げが懸念されたので、急勾配の深い軒でそれらをうまくかわすようにしている。
この軒(屋根)は厚み15cmのCLTで構成され外壁面から勾配長さで約2mほど突き出ている。そのCLTがそのまま2階の天井の仕上げでもある。
House M #216
宮崎県宮崎市の住宅
1階はガレージと玄関と多目的スペースであり、居住スペースは全て2階に配置し、全周をオーバーハングさせたピロティ建築ともいえる住宅。
オーバーハングさせた理由は1階と2階のボリュームの差でありそれを利用したデザインであるといえる。頭でっかちのピロティ建築は文句なしに格好いいのだ。
しかし格好いいだけではない。このボリュームの差で生まれた空間には色んなメリットがある。
移動の際に濡れないとか、雨が当たらないから壁が汚れにくいとか、室外機が長持するとか、取ってつけたような庇が必要ないとか、、、
そしてこの建築のデザインのポイントでもある2階部分を覆うルーバー。ルーバーを設けた理由は2つ。
1つは、外部からの目線のカット。
もう1つは2階の窓達をそれぞれの場所にそれぞれのサイズでバラバラに配置してもルーバーがあることでファサードのデザインをコントロールできるから。
もし、ルーバーがない前提で窓を考えるとなると、これが非常に難しい。というのは、今回の屋根の形状は中央を谷とした勾配屋根としているのだが、これはそれぞれの部屋に適した天井高さから導き出したカタチである。
つまり高さが必要なとこは高く、その逆は低くというように。部屋の並びと生活動線とそれぞれの高さと屋根の形状を同時に考えての最適解だと思っている。
もし、屋根を水平にして最大公約数的に高さを決めたならば無駄なボリュームだらけになる。しかし屋根が水平だと窓の配置はデザイン的に楽である。
どちらでいくかを考えた結果M字の屋根としたわけだ。House Mの誕生である。
Road Side House #209
宮崎県宮崎市の住宅
独特なカラーセンスを持ち合わせた施主と作り上げた住宅。
外壁はピンクだ。バラガンピンクに寄せたピンクだ。
室内も様々な色が織りなす。
幹線道路沿いなので道路側は完全にシャットアウト。窓ひとつない。
しかし外壁にはこだわりがる。予算の範囲内で何ができるか何が使えるか。何度も何度も考えた。
たどり着いたのは外装板を細かく切ったものをリズミカルに貼り付けるというもの。
そしてそれは内部空間でも繰り返される。
面積を最小限に抑えるために廊下ゼロの間取りだ。全ての個室の入口ドアがLDKのそのリズミカルな壁に並べてある。
ドアとわからぬように取手にもギミックを施してある。
Elongated house #200
宮崎県日向市の住宅
長さ30m、幅3.5mの列車のように長い住宅。
理由はひとつ。敷地が町屋のように奥に長かったから。
生活エリアは2階、1階は玄関と秘密基地とお風呂。
2階に生活エリアを配置したのは、北側の建物の影を免れるようにするため。
建物配置も動線も選択肢が限らていたのでプランはすんなり決まった。
問題は予算との格闘だった。
徹底的に削ぎ落とした。
床材も構造ベニア1枚、壁はプラスターボード貼りっぱなし仕上げ。設備も最低限のスペックだ。
でも他の住宅にはない贅沢なものもある。
玄関がいきなり吹き抜けだ。そしてそこにはピアノが鎮座する。
吹抜けの玄関ホールにピアノが置いてある家だなんて言葉尻だけ聞くとなんてブルジョワジー。
そして1階の半分以上を占めるのは秘密基地だ。梁が頭に当たるか当たらないかギリギリの高さと窓のない薄暗いその空間は地下シェルターのよう。まさに秘密基地だ。
削ぎ落としても削ぎ落としまくったとしても、他の家にはない特別なものがある住宅はとっても楽しいのだ。
Fan house #181
宮崎県延岡市の住宅
Fanとは扇だ。扇のように庭を囲む住宅である。
初期案ではバームクーヘンの1/4のようなまさに扇形の形状だったが、予算の関係で多角形の扇に変更した。
扇形の良いところは、端っこまで見通せるようで見通せないところだ。ずっと続きがあるように見えるところだ。
進むごとにちょっとずつシーンが変わる感じ。
照明や家具はセンス抜群の施主がセレクト。抜群にいいのだ。
Sunset House #202
宮崎県延岡市の住宅
小高い丘の最頂部に位置する敷地に立つ住宅。
西側の景色が抜けていたので西に向いて大きく開くことを決めた。
このとき問題になるのが西日だ。夏は壮大な日射エネルギーを浴びることになる。
このデメリットと良好な眺めを享受できるメリットのどちらを選ぶか。
これは施主に決めてもらう。
写真的に映えるのはサンセットを背景に大きな窓のある建築だが、それをゴリ押しするのは我々建築士のエゴだ。
だから、デメリットもしっかり説明した上で最後は施主に決めてもらう。
施主はとってもとっても悩んだ。周囲の意見も賛否両論だ。
ずっと外を眺めながら生活するわけではない。むしろ眺めながら「いいね」って悦に入る瞬間は1日のうちでわずかかもしれない。
しかし他所でいくら豪華絢爛な住宅を建てたとしても窓に映る優雅なサンセットはお金をいくら積んでも手に入れることはできない。
ここでしか得られない条件なのだ。
そして施主は決めたのだった。(なんか渡辺篤みたいな語り口になってしまった)
入居後のコメント。
やっぱ夏は暑いっす。だから夏は布でずっと閉じます。でも夏が終わるとすごく素敵なんです。サンセットハウスにして良かった。と。
LLOYDHOUSE #195
鹿児島県肝属郡東串良町の住宅
初めて施主宅にお伺いしたときフランクロイドライトのタリアセンのフロアスタンドが置いてあった。
「私、ライトが大好きなの」
そこから家づくりがスタートした。
とはいえライトの建築なんて安易に模倣すれば大怪我すること間違いない。
陳腐なエセ建築になることは目に見えている。
だから形態を寄せるのではなく思想を意識しながら設計したつもりだ。
田園風景にのびやかな大屋根の組み合わせには嘘がないので、迷わずそのようにした。
その大屋根には天然スレートを合わせてみた。天然でも合成でもそこは関係ないのだけど、問題は選択する素材の理由が明確なのか否か。
住み手の人間性や環境と符合させるべく天然とした。これはライトのそれにも通ずるものがあると思ったからだ。
Remisawa house #197
宮崎県宮崎市の住宅(リノベーション)
「ここはパン工房ですか?」
「ここは温泉ですか?」
往来する方に時々そう聞かれたりするそうだ。
煙突のようなへんてこりんな突起物があるからだろう。
これは離れである。3帖ほどの小さな小さな離れである。
用途は限定していない。
某有名ハスメーカーの住宅のリノベーションだった。
特殊な構造なのでどこでもここでもは壁を撤去することはできない。
注意しながら丁寧に進めた。
特に3部屋続き間を1部屋のLDKに変えた部分については、一般的な在来工法であれば垂れ壁を撤去しそこには梁が見えてくるのだが、
この住宅はそうではない。垂れ壁は構造体の一部であるので、撤去できない。
できないならば、それを逆手に取ったデザインにすればいい。
これがリノベーションの醍醐味だ。
意図していない要素が空間を特別なものに変える。偶然の出会いみたいなことだ。
偶然だからそこに理由もいらない。
南道路である敷地故に、南に掃き出し窓があるが、庭木がなくなったので視線を遮蔽するものがなくなり中が丸見えだ。
丸見えでもいいよっていう住み手ならばいいけど、それはなかなかない。
なので壁を張り巡らせてコートハウス型にした。
既存の1間間口の掃き出しの引き違いのサッシを、木製の引き込みの型引き窓に変えた。
引き込まれると、室内からはそこには何もなくなる。内と外が一瞬で繋がり一体空間になるのだ。
入居後、コートのデッキ部分にテントを張って家キャンプをよくしていらっしゃる。
白い壁にプロジェクター投影してアウトドアシネマも楽しんでらっしゃる。
Double Gable House #187
宮崎県宮崎市の住宅
Gabelとは切妻屋根のこと。
つまり2つの切妻屋根が織りなす家である。
水平の梁を無くして連続する登り梁だけで空間を形成できるように構造事務所に解法してもらった大空間は圧巻だ。
屋根の形状がダイレクトに内部に入り込む。気持ちがいい。
through house #193
宮崎県日南市の住宅
コンクリート土間直押さえの床と地続きの庭の先には、抜けた景色が広がる。
窓あけてヨイショって地面に足をおろすような段差があるのが木造住宅の基本的な断面構成であるが、
この住宅は床組がないので、地面との差はほぼない。そのまま走り抜けれるのだ。
そしてその中と外を仕切る窓は大開口の木製サッシ、ヘーべシーべを採用している。
値の張るサッシだが、ここぞという場所にはもってこいのサッシである。
2階の個室群と通路側もいづれの窓も大屋根の一部をカットした奥にあるようなデザイン的操作を行なっているので、
外から見ると何階建かわからない。ま、別に何階建かわからないような住宅を目指して設計したわけではなく、
1つの塊のように単純でシンプルな形態にすることが施主と共有していた方向性だったので、それを実現できたと思っている。
Horizontal house #192
宮崎県宮崎市の住宅
道路に対して平行に長く水平に伸びやかな建築。
一般的には車庫は道路に直角に停める配置だと思うが、前面道路の幅員が狭いので入庫の際の切り返しのための余白を敷地内にも確保しなければならず
それでは勿体無いので、道路平行に停めるような車庫配置を考えた。
ある方向から帰宅してきたらそのまま前進でスッと入庫できる。出発の場合は、まっすぐバックしてちょっとハンドルを切ってスッと前進するだけで良いのだ。
車庫から道路と平行に配置された中庭を横断して宅内に入っていく。
1階が生活階で中庭とガラスを介して平行に寄り添うように並列に配置されてある。
Remarus house
宮崎県日南市の住宅(リノベーション)
2020/5 第1案
girihouse #184
宮崎県宮崎市の住宅
街区道路のちょうど突き当たりに位置するアイストップともなる建築でもあるので、そのファサードには注意を払った。
背景の山の緑と白壁とレッドシダーと黒フレームの窓の組み合わせ。
ずっと飽きのこない組み合わせである。
crank house #183
宮崎県宮崎市の住宅
クランクした道路に面する住宅。
ガレージの上から内部へ南の光を取り込んでいる。
東側の小さな庭をコの字型で囲っている。
つまり高さと方位の異なる2つのから光を呼び込んでいる。
その吹抜け空間に面したディスプレイ的な階段の先に個室が1つ。
ROKI HOUSE #182
宮崎県宮崎市の住宅
L字型平面のコートハウス型住宅。
北道路は動線的に有利である。さらにこの敷地は南側には十分な空きスペースがあるのでコートハウス型には条件が揃っていた。
生活階は1階1フロアで完結し、2階は個室が少し。
とても生活しやすく天気の良い日は室内床とフラットにつながるデッキコートで楽しい暮らし。
parallelogram house #168
大分県大分市の住宅
玄関のドアを開けるとそこは中庭なのである。
まるで宮殿のような住宅である。
しかしこの宮殿は1ルームの住宅なのだ。
一人暮らしなのか?否、4人ぐらし家族だ。
プライバシーはロールスクリーンで軽やかに仕切る。これで十分なのだ。
HOUSE KAN #171
宮崎県延岡市の住宅
敷地は前面道路より1.3mほど高い位置にあったためスロープでのアプローチは必須であった。
車の出入りのしやすさとデザインを両立したような擁壁とした。
この擁壁ライン沿いに登っていくとそのまま外壁のラインと繋がり、そこに穿たれたドアが玄関だ。
擁壁はそのまま立ち上げて目隠しの塀の役目も兼ねているので、コートハウスのような住宅になる。
主階は1階、2階には個室とガレージの上にはテラスと離れの趣味室もある。
House Y #176
宮崎県宮崎市の住宅(撮影待ち)
YN
Weir house #170
宮崎県宮崎市の住宅
Weirとは堰とか堤防という意味だ。
敷地の背面には池の堤防がある。
この堤防の勾配と片流れ屋根の勾配を合わせている。
合わせているというと語弊がある。スタディの過程で勾配が近しくなったのでならば合わせた方がなんかいいかもという経緯での^_”合わせた”だ。
しかし合ってるからってなんかメリットあるのか?と聞かれれば特にない。
ないならそんなことやらんでいいやんって話だけど、実際こういった事象はよくある。
例えば建物が道路と平行によく建てられているが、それも同じこと。どうせなら並行がいいよねってくらいのもんでしょ?
大屋根の軒下の高さと塀の上端の高さを綺麗に合わせてデザイン的な造形操作をした。
その際塀の高さから決めるのか、室内の天井高さから決めるのか、車庫の天井高さから決めるのか、答えは同時である。
設計は平面と断面を同時に考えながら決めていく。
SKIP HOUSE #163
沖縄県沖縄市の住宅
道路から敷地奥に行くに従って高低差が2m近くあるような敷地だった。
1階の床を少し上げて、その上がった分と高低差の差の分をピロティ式のガレージとした。
だから玄関のドアを開けるとすぐに階段があり、上がった先で靴を脱ぎそこが1Fとなる。
そこから3段ほど上がったレベルがリビングというスキップフロア形式になる。
子供”室”はない。勉強するデスクの上に1畳ほどのロフトがあるだけだ。寝台列車のように連続する。
House curve #161
宮崎県都城市の住宅
外部のカタチがそのまま内部のカタチとして現れる、もしくはその逆も然り、そういう建築が好きだ。
今回はそれがわかりやすいプランだ。
ガレージの曲線の窪みがそのまま室内でも曲線として現れる。
どっちを先に決めたかは覚えていないが、諸々の設計条件がその線を生み出したのだと思う。
屋根を外して上からみるとUもしくはJの字型に近い平面形状の家である。
玄関から曲線壁沿いに進むとリビング→子供室→主寝室→書斎→洗面→脱衣風呂→そして終点トイレとなっている。
床も壁もラワンベニアの染色仕上げで統一、塗装のクオリティが非常に良かった。
リビングはオリジナルの大きな木製ガラス引き戸だ。
キッチンはコンクリート。
素材そのものの魅力をふんだんに使った内装とした。
House R #165
宮崎県宮崎市の住宅(撮影待ち)
More
キタニワノイエ #162
鹿児島県霧島市の住宅(撮影待ち)
More
casa grande arena #160
沖縄県石垣市の住宅
この住宅には玄関がない。
アマハジをくぐると建物間口一杯の土間があり、この土間が外部と内部をゆるく繋いでいる。
そして土間に面して一番座(客間)二番座(仏間)三番座(居間)が並んでいる。
ほんの少しだけ現代風のデザインにはなっているが、この地に元々建っていた慣れ親しんだ家の間取りと根本的な部分は同じである。
House K #159
宮崎県宮崎市の住宅(増改築)
LDKをもっと広くしたいというリクエストによる増築計画。
住宅地の街区の先端に位置し、庭からの景色が良かった。
その景色の方向に軸を振って増築することにした。
外観には手をつけなくとも、その増築部分が全体の一部のように佇むように考えた。
内部はあえて増築部分を誇張するかのように仕上げを切り替えた。
床、壁、天井とも既存部分と変えて、パッチワークのような空間にした。
Hajiki house #155
宮崎県宮崎市の住宅
中学生の頃からの友人の家だ。
映画監督になるのが夢だった彼の家には映像スタジオが併設される。
中学生の頃に友人らでショートフィルムを作ろうとジャッキーチェンのようなアクション映像を撮った記憶がある。4人で。
映像は残っているのだろうか。
玄関を入ると小さな和室とすぐ傍にキッチン、ダイニング、リビングと続きその先に中庭があり、その壁の向こうがスタジオだ。
ダイニングは希望により座のスタイルだ。
2階には個室が並ぶ。
特筆すべきは、玄関、リビングの上部には吹抜けがあり、そこには樹脂のグレーチングが敷かれてある。
そのグレーチングは2階では縁側のような床の役割を担っている。
これは、通りから1階室内の様子を見えないようにするために全て壁としたため、光は2階である上部から取り込むための手段である。
グレーチングの隙間から柔らかな光が降り注ぐ。
LITTLE HOUSE #154
宮崎県宮崎市の住宅
30坪の小さな家には工房とショップ、2階には秘密の部屋まである。
隅切りした壁に水色のアンニュイなドアがアクセントになっている。
隅切りしたのはデザインだけが理由ではない。
敷地内での車の切り返しに役立つからだ。
敷地に余裕がある時にはよっぽどの理由がない限りこんなふうに隅を切ったりしないだろう。
施工も面倒になるし内部の収まり具合も考えなきゃいけない。なのであるとすればデザインだけが理由の気がする。
条件が複数重なった時にこそう生まれるデザインがるがまさにこの部分のことだと思う。
npalazzo #148
宮崎県日南市の住宅
暑いのは平気です。だから居室は全て南向き、そして全てガラスがいいです。
というリクエストだった。
敷地は広いのだが南北に長く東西はそこまでではなかったので、どうすれば南面の表面積を確保することができるかを考えた。
居室はリビングを合わせて5つある。
当たり前に並べると敷地からはみ出してしまうので、個室だけは2層にした。それぞれの部屋にロフトを設けて1部屋に要する南面間口を縮めたということだ。
南側の廊下からそれぞれ入る。
出入口は間口いっぱいの両開きドアがある、普段は開けっぱなしにして、廊下も部屋の一部として取り込むイメージ。
屋根を支える梁はせいの大きな垂木を端から端までリズミカルに連続させて意匠に役立たせている。
library house #146
宮崎県延岡市の住宅
大きな片流れの屋根で優しく包んだおおらかな家には小さな図書室と中庭がある。
中庭に面する北面の壁は閉じることにした。リビングから中庭を介した純粋な背景としての壁にした。
その壁は雛壇状の花壇として日陰に強いシダ植物を拵えた。
2階には個室と専用テラス付きの図書室がある。この家の特等席だ。
House O #143
鹿児島県姶良市の住宅
周りは田畑が広がる雄大なロケーションに佇む家である。
抜けのある南側にLDKを並べて北側に個室を並べた。
オールステンレスのキッチンと白レンガタイルのリビングと染色したラワンベニアの壁とブラックフレームの窓という無骨な組み合わせのインテリアとした。
House Y #141
宮崎県宮崎市の住宅
綺麗なL字型平面の家である。
囲まれた庭には天然の芝。道路からの目隠しにはおあつらえの塀は設けずに、残土を利用した築山を築いて芝の山とした。
L字型のデッキ縁側には深い軒をめぐらせている。
なんて心地の良い居場所だろう。
One room #142
宮崎県宮崎市のマンション1住戸リノベーション
玄関入ると左右に空間が広がるという特殊な間取りだ。
角部屋ゆえの間取りである。
キッチンからお風呂、トイレまでずべて配置を変えたフルリノベーション。
排水経路確保のために床上げが必須になる。
配管をどこを通すかを考えながらリビングの位置を考える。
どこに段差をつけると効果的なのか、段差は空間に動きを与えるし、スキップフロア風はみんな好きだ。
今回は天井をしっかり設けた。最上階なので断熱が必要だからだ。
壁天井とも白く塗り、床はナチュラルとし都会的な雰囲気とした。