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ANYWAY HOUSE
設計監理料と工事費を含めて2,050万円(税込)の規格型住宅です!
COGITEとして独立して23年、約200棟超えの住宅を設計してきました。プランしてきた数はボツ案まで含めるとおそらく3000は超えてると思います。
うちのクライアントさんは、皆さんいい意味でクセが強くマイノリティーであり、一般的で平均的な住宅を良しとしない層が多いです。そんな中でローコストもたくさん手がけてきましたしそうでないものもたくさん手がけてきました。
“クオリティは高くコストは低く”というのが理想だとは思いますが、そうするには最小の面積で最大の効率を発揮できる平面計画や断面計画、あらゆる安価な材料の情報に常にアンテナを張っておく、そしてその使い方を工夫するなどの努力が必要不可欠でしたので、ローコスト化にはずいぶん詳しくなりました。
今回企画した住宅「ANYWAY HOUSE」では規格型ゆえにクライアントのいない状態での設計となったわけで、いつものようにクセが強かったりマイノリティーだったり変態的な要望等を持ち込む愛すべきクライアントさんたちに振り回されることなく(笑)設計できたおかげで、ストライクゾーンやや広めの住宅となりました。クセが少ない住宅です。マジョリティ側にちょっと寄せた住宅です。
とはいえ、、、
最低限の広さと部屋数を詰め込んだだけの「この価格でnLDK!!」コスパ自慢系の住宅ではないです。
動線を重んじすぎて空間の豊かさを蔑ろにしたような住宅ではないです。
ありふれた材料を使い方の工夫をせずに極々当たり前に使ってたりするような住宅ではないです。
各種数値だけを競ってるような数値至上主義的な住宅でもないです。
安価な材料だけれども組み合わせや使い方などによるデザイン的操作によりその価値を上げ、高さや広さつまり空間にメリハリを持たせ、数値以上の豊かさを与え、ストレスの少ない生活動線を合わせ持つ素敵な住宅なのです。
具体的には高過ぎない吹抜有りの18帖のLDK(出窓ヌック付き!)と3つの寝室とウォークインクローゼットとシュークロークとランドリールームとスタディコーナー、セパレートされた脱衣室と洗面を兼ね備えた2階建て約27坪の住宅です。(「小さな家なのになんで平屋にせんのや!」という声もあると思いますが、そこはコストを優先させましたすんません)
2階建てなので建築面積はかなり小さく、極端に言えば30坪の土地でも建ぺい率は大概クリアできるはずですので、土地の選択肢はかなり広がるはずです。また、窓の大きさや配置は平均的な隣接建物配置を想定して考えているので、狭い土地でも住環境をほどよく確保できます。
それでももちろん相性の良い土地条件とそうでない土地条件はあります。
駐車スペースから玄関への動線、窓のバランス、顔となる外観の方位、室外機類の配置などトータルで考えると、最も相性の良い土地は北道路や東道路になります。もちろん土地の広さや形状によってはどんな向きでも問題なく可能ですが。構造や断熱や仕上げのスペックのアップグレードにも対応可能です(もちろんダウングレードも)。
昨今の建築費高騰により昔と比べて住宅建築が困難になっている話をよく見聞きします。
限られた予算の中での選択肢をできるだけ広げたいという思いがこの規格型住宅の提案を考えた一番の理由です。
ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください!
※ANYWAY HOUSEの平面図の公開は個別の対面時でのみとなります。
20数年の期間に蓄積してきたアイデアの結晶体です。いづれは公開設定にするかもしれませんが、しばらくはベールに包みたいと思います。
ビルトインガレージとか広めの土間とかバルコニーとか屋上テラスなどはないプランですので、そういった要素を必須条件とされてる方は、残念ながらAnyway Houseでは希望を叶えることはできません。他を当たっていただくか、COGITEにプロパー案件としてご相談ください!!
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住まいの設計 2021年6月号
宮崎県宮崎市の住宅 Remisawa house (p018-023)
と
大分県大分市の住宅 parallelogram house (p068-073)
が再掲載されてます。(p018-023)
LLOYDHOUSE #195
鹿児島県肝属郡東串良町の住宅
初めてお伺いした施主宅にはフランクロイドライトのタリアセンのフロアスタンドが置いてあった。
「私、ライトが大好きなの」
そこから家づくりがスタートした。
とはいえライトの建築なんて安易に模倣すれば大怪我すること間違いない。
陳腐なエセ建築になることは目に見えている。
だから形態を寄せるのではなく思想を意識しながら設計したつもりだ。
田園風景にのびやかな大屋根の組み合わせには嘘がないので、迷わずそのようにした。
その大屋根には天然スレートを合わせてみた。天然でも合成でもそこは関係ないのだけど、問題は選択する素材の理由が明確なのか否か。
住み手の人間性や環境と符合させるべく天然とした。これはライトのそれにも通ずるものがあると思ったからだ。
parallelogram house #168
大分県大分市の住宅
玄関のドアを開けるとそこは中庭なのである。
まるで宮殿のような住宅である。
しかしこの宮殿は1ルームの住宅なのだ。
一人暮らしなのか?否、4人ぐらし家族だ。
プライバシーはロールスクリーンで軽やかに仕切る。これで十分なのだ。
SKIP HOUSE #163
沖縄県沖縄市の住宅
道路から敷地奥に行くに従って高低差が2m近くあるような敷地だった。
1階の床を少し上げて、その上がった分と高低差の差の分をピロティ式のガレージとした。
だから玄関のドアを開けるとすぐに階段があり、上がった先で靴を脱ぎそこが1Fとなる。
そこから3段ほど上がったレベルがリビングというスキップフロア形式になる。
子供”室”はない。勉強するデスクの上に1畳ほどのロフトがあるだけだ。寝台列車のように連続する。
キタニワノイエ #162
鹿児島県霧島市の住宅(撮影待ち)
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casa grande arena #160
沖縄県石垣市の住宅
この住宅には玄関がない。
アマハジをくぐると建物間口一杯の土間があり、この土間が外部と内部をゆるく繋いでいる。
そして土間に面して一番座(客間)二番座(仏間)三番座(居間)が並んでいる。
ほんの少しだけ現代風のデザインにはなっているが、この地に元々建っていた慣れ親しんだ家の間取りと根本的な部分は同じである。
House O #143
鹿児島県姶良市の住宅
周りは田畑が広がる雄大なロケーションに佇む家である。
抜けのある南側にLDKを並べて北側に個室を並べた。
オールステンレスのキッチンと白レンガタイルのリビングと染色したラワンベニアの壁とブラックフレームの窓という無骨な組み合わせのインテリアとした。