LLOYDHOUSE #195
鹿児島県肝属郡東串良町の住宅
初めてお伺いした施主宅にはフランクロイドライトのタリアセンのフロアスタンドが置いてあった。
「私、ライトが大好きなの」
そこから家づくりがスタートした。
とはいえライトの建築なんて安易に模倣すれば大怪我すること間違いない。
陳腐なエセ建築になることは目に見えている。
だから形態を寄せるのではなく思想を意識しながら設計したつもりだ。
田園風景にのびやかな大屋根の組み合わせには嘘がないので、迷わずそのようにした。
その大屋根には天然スレートを合わせてみた。天然でも合成でもそこは関係ないのだけど、問題は選択する素材の理由が明確なのか否か。
住み手の人間性や環境と符合させるべく天然とした。これはライトのそれにも通ずるものがあると思ったからだ。
LLOYDHOUSE
住宅|鹿児島県肝属郡東串良町
house|Higashikushira-cho,Kimotsuki-gun,Kagoshima,JAPAN
設計:有限会社COGITE
施工:株式会社弓削建設
構造:木造
規模:地上1階建て
敷地面積:489.10m2(147.95坪)
延床面積:192.19m2(58.14坪)
設計期間:2019年4月~2019年10月
施工期間:2019年12月~2020年7月
撮影:COGITE
掲載誌:at home TIME 2021/12号
YN