猪突猛進


動く建築を考えてみた。ざっくり。
上層部分が、1点を軸にして、回転する感じ。
メリットはこうだ。
下層は、その張り出した上層のボリュームが巨大な庇になる。
上層は、全天候型となる。
そんだけ。
ネタもとは、
俺の席の後にある、ジョーコロンボのボビーワゴン。
そんだけ。

するとびっくりだ。実際あったみたい。
ヴィラ・ジラソーレ  1935年 イタリア。
ジラソーレとはイタリア語でひまわりを意味し、ひまわりが太陽を追うごとく、建物上層部が15台の車輪で電気モーターで回転するのだそうだ。
約9時間で1回転するそうだ。
70年も前の話である。
脱帽。

でもそれが美しいかは別。

モーターで動くという点で思い浮かんだのが、オーシャンドームの屋根。
でも間もなくオーシャンドームも閉鎖するみたいだ。
きれいな海を目の前に、疑似の海をつくって、雨の日も雪の日も凍てつく寒い日も、泳げるよという感じの施設だったんだろうね。

発案するのは、自由。かつ比較的簡単。
そして、現実的に完成させることが難しい。
それは”高いハードル”と称され、”困難な道を切り開いたんだ”と称され、それが達成されたとき、携わった人間は、誇りに思うことになる。
「俺たちの血と汗と涙の結晶なんだ!」と。でもこれが危険なんだよなー。猪突猛進。