tumbler house #109

宮崎県宮崎市の住宅

8m四方の中庭を有するコートハウス型住宅である。
中庭がきれいな8m四方の正方形となったのは、東西は敷地間口からのセットバックからの引き算、南北は後述するタンブラーの本数から割り出された廊下の長さからである。
この2つを基本にコートハウス然としたレイアウトになるように全体を構築していった。
最初のヒアリングで「コートハウス型、リビングに面したロフト、この2つは必須で!」と伝えられたそのあとに、ご主人から「それと・・・約300本ほどのタンブラーを飾る棚があれば・・・」と申し訳なさそうに伝えられたのだ。
タンブラーの収集は完全にご主人だけの趣味のようなのでこのタンブラーの飾り棚が家族みんなのためのエリア、つまりリビングにしゃしゃり出てくるわけにはいかないだろうなというのはなんとなく感じた。
かといって開かずの間に押し込めればそれは飾り棚とは言わなくなる。主張しすぎず奥に埋もれすぎずのその場所は、リビング群と個室群をつなぐ廊下の壁面しかないと思ったのでそうした。
朝起きてリビングに向かうとき、用を足すとき、入浴するとき、寝床に向かうとき、必ずタンブラー達の視線を感じるのだ。
この住宅は迷わず「タンブラーハウス」と名付けさせて頂いた。この先もずっと絶え間なく家族の愛が注がれる大きな器であり続けてほしいという意味も込めて。



tumbler house
住宅|宮崎県宮崎市
House |Miyazaki-shi,Miyazaki,JAPAN

設計:有限会社COGITE
施工:株式会社根井工務店
構造:木造
規模:地上1階建て 
敷地面積:500.00m2(151.25坪)
延床面積:129.70m2(39.23坪)
設計期間:2012年8月~2012年12月
施工期間:2013年2月~2013年6月
撮影:COGITE
掲載誌:KJ 2016.4
YN

※2013年6月30日開催のオープンハウスでの皆様からの参加費は合計17,500円となり、コギトにて全額「日本赤十字社 東日本大震災義援金」へ寄付させていただきました。