Spiral house #225
宮崎県宮崎市の住宅
インテリアのイメージと動線が結構ガチガチのリクエストだったので、密にやり取りをし積み重ねて積み重ねて構築された住宅。
敷地両隣は住宅がきっちり建っているので、開くべきは庭側。庭には高木の既存樹が数本あったので、それは残したままとした。
この樹木を軸に配置を決めた。軸というか拠り所。拠り所の景色があるとリビングからの視線の向き、つまり窓のおよその配置を決める指標になるということ。
指標があるとそこを基本にその他の部屋の配置を考えるときに立ち返れるということ。配置の考え方がブレずに済むということ。
例えば目の前に綺麗な海があると、やっぱそこは海が見えるように配置を考えるよねってこと。
もし東西南北全周とも同じ景色や条件だった場合、拠り所がなく配置を決めるのが困難になる。迷子になる。
施主の強烈でガチガチなリクエストも思考の拠り所ができるので良いのである。