built : 完成
Rias House #138
宮崎県延岡市の住宅
スキップフロアの住宅である。
折り返し階段でイメージすると、1Fが倉庫や洗面やお風呂、踊場がLDK、2Fが各個室という配置だ。
1Fは極限まで天井高さを抑えている。
踊場のLDKは南に面し開放的。そこから半階(7段)上がったレベルに子供室と寝室がある。
リビングの前には奥行き2mのデッキテラスを設け全てに屋根をかけている。
先端には屋根を支える柱が必要だが、これを柱然とせず開口部のようなデザイン処理をした。
Twelve #136
宮崎県都城市の住宅
リニアな吹抜空間の天井にはシーリングファンが1つぶら下がっているだけで他には何もない。
とてもシンプルでいい表情の空間だ。しかしこれはありそうでない光景である。
というのは、一般的には天井には照明器具がいくつかあるからだ。例えばダウンライトというものである。
悪くはないが、あまり数が多かったり径が大きかったりすると天井がごちゃごちゃする。
天井がごちゃごちゃすると、全体が引き締まらない。
「なんか空間がごちゃついてるんだけどなんでやろ?」
みたいなことになるけども、原因がわからないということになりがちである。
原因はダウンライトだったりするのだ。
じゃあ照明はどこにあるのかというと、カーテンボックスの上部にある。端から端まで通しの間接照明というやつだ。
壁と天井を照らす。これで十分。
House N #128
宮崎県宮崎市の住宅
吹抜けのリビングと全面ガラス張りは強い要望の一つだったのでしっかり回答できた。
ガラスを支持する柱の間隔はロール網戸の製作範囲から決定している。
吹抜けに面する2階部分の廊下のようなホールのようなスペースは、一般的には手すりがあるだけなのだろうけど、
それでは空調された空気が逃げるのでルーバーで抵抗を高めて、気配は繋げつつ空気は程よく遮断するよみたいなことで
おさまった。
2階は個室群がある。
Bianco grigio #114
宮崎県宮崎市の住宅
白くて四角い家が好きだということと、必要な部屋だけを教えてもらい、あとは施主さんの人となりと土地の持つ条件と予算によってプランが決まっていった。
吹抜の大きな開口の先には芝庭とその先には遠近の山並みが続く。ガラス開口よりも外壁開口を小さくしたのは、全体に対する開口のバランスとテラスをアルコーブ
っぽくしたかったため。インナーテラスという言葉を誰が言い出したかは知らないけど、俗にいうとそんな感じのスペースである。そこにブランコもある。
階段は上下を繋ぐ動線だけの役割とせずに、丸くして吹抜空間に味付けした。
Matryoshka house #113
宮崎県宮崎市の住宅
要望としては小さな楽器部屋とキッチン奥に位置する書斎が欲しいというくらいのもので、
あとは、LDKや個室や駐車台数などの数値的な条件だけであった。
それでもって「走り抜けれる中庭ってどうでしょう?」っていうプランを提示したわけだ。
快く受けていただいた。
C2 #111
C2/マンション1住戸/宮崎県宮崎市/2013年完成/リノベーション
築9年(2013年現在)のRC造15階建てのマンションの一住戸のリノベーション。
既存平面3LDKを一部ロフト化し、5LDKに変更。
フローリングの上に薄塗りのモルタルを塗りこんでいくのはいささか勇気がいる決断であるが、
諸々のリスクを理解いただき即決だった。というか自ら望んでいたことでもあった。
天井も全て撤去して高さを最大限取得する。撤去の引き換えにダクトや配線は露わになるがむしろそれもウェルカムだ。
リビングを広くするためにはどこかの部屋を犠牲にする必要があるが、それをせずにリビングを広げることができた。
マジックか?否。一部を2層にしたのだ。寝室の下に収納を配置したのだ。
#cogite
#コギト
#宮崎県の設計事務所
#マンションリノベ
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#宮崎県
Art bien #112
宮崎県宮崎市の住宅+店舗
「直線的」「箱」「深い軒」これらが要望されていた主なキーワードだった。
隣接する森を取り込むようなコートハウス型の住宅。
壁のラインは境界線から相対する境界線まで一直線で繋がっており、かつほぼ全ての壁は角度が
振られているので直角や平行がほとんどないような構成となっている。
なぜそんな面倒くさいことになったのか?必要な広さや奥行きを確保していって
繋げたり離したり積み上げたり削ったり揃えたり通したりした結果である。
変形四角形のコート(庭)を変形四角形の部屋部屋が深い軒を介してパズルのように取り囲んでいる。
切り取られた空からは森の鳥の囀りが聞える。
tumbler house #109
宮崎県宮崎市の住宅
8m四方の中庭を有するコートハウス型住宅である。
中庭がきれいな8m四方の正方形となったのは、東西は敷地間口からのセットバックからの引き算、南北は後述するタンブラーの本数から割り出された廊下の長さからである。
この2つを基本にコートハウス然としたレイアウトになるように全体を構築していった。
最初のヒアリングで「コートハウス型、リビングに面したロフト、この2つは必須で!」と伝えられたそのあとに、ご主人から「それと・・・約300本ほどのタンブラーを飾る棚があれば・・・」と申し訳なさそうに伝えられたのだ。
タンブラーの収集は完全にご主人だけの趣味のようなのでこのタンブラーの飾り棚が家族みんなのためのエリア、つまりリビングにしゃしゃり出てくるわけにはいかないだろうなというのはなんとなく感じた。
かといって開かずの間に押し込めればそれは飾り棚とは言わなくなる。主張しすぎず奥に埋もれすぎずのその場所は、リビング群と個室群をつなぐ廊下の壁面しかないと思ったのでそうした。
朝起きてリビングに向かうとき、用を足すとき、入浴するとき、寝床に向かうとき、必ずタンブラー達の視線を感じるのだ。
この住宅は迷わず「タンブラーハウス」と名付けさせて頂いた。この先もずっと絶え間なく家族の愛が注がれる大きな器であり続けてほしいという意味も込めて。
in the mood #110
宮崎県宮崎市の住宅
ソファのある玄関の視線の先にリビングそしてその先には庭。
庭に落ちる南の光が玄関のソファまで近寄ってきて誘われるように奥へ。
一面の開口部と薪ストーブと24の美術本が壁面を彩る。後ろを振り向くと大きな黒板。
天井に目を移すと木毛セメント板が程よく光を飲み込む。
木毛セメント板は2階の部屋の奥まで続く。その先の北の窓の外にも優しい光が待つ。
F-style #038
宮崎県都城市の住宅
外に閉じて内に2つの中庭を持つ住宅である。
1つは室内床とフラットに続くアウトドアリビングのような大きな中庭、もう1つは物干しなど実用的な小さな中庭であり、
この2つの中庭が生活に彩りを与えている。
luzsol #050
宮崎県宮崎市の住宅
4LDKという間取りでありながら廊下ゼロなので同じ延床面積の住宅と比べると各部屋の面積が広い。
廊下に取られる分を各部屋に割り当ててるからである。
別に廊下が嫌いなわけではないが、いやむしろ好きな方だが、コストを落とす一つの方法として床面積を抑えるというのは常套手段であり、各部屋の要望された広さを実現させために廊下を削る案を考えまくった結果のプランである。
正方形のアウトラインの中に大きな正方形と小さな正方形と2つの長方形を上下階壁ラインを綺麗に揃えて納めてる。
大きな正方形はLDKであり小さな正方形は階段室であり2つの長方形はその他の部屋だ。
大きな正方形と小さな正方形が頂点で繋がる部分には、象徴的なデザインの開口を設けている。
その開口の壁厚が大きいのは、正方形の頂点の重なりの分である。
この頂点の重なりがこの廊下ゼロ住宅の平面の最大のギミックであったりする。
AYNIP #098
宮崎県宮崎市の住宅
この住宅の土地決定の最大の決めては、敷地の南東はす向かいに大きな公園があったことが全てと言っても過言ではありません。
プランはこの公園を最大限活用できるように、南東方向に大きく振って配置しています。
公園に対して大きな開口部を設け、公園をまるで庭のように取り込んでます。
施主のビートルズ好きにちなんで、名曲「All You Need Is Love(愛こそすべて)」を
若干乱暴ではありますが「All You Need Is Park(公園こそすべて)」に読み替えてその頭文字の羅列がこの住宅の名前になっています。
今回施主家族はご主人を中心に数週間の有給休暇を使って室内の壁すべてのしっくいを塗り上げました。
愛情のこもった住宅です。
KIN HOUSE #012
宮崎県宮崎市の住宅
8匹のイングリッシュブルドッグのための中庭がある住宅。
ブルドッグが網戸に悪さをするので中庭に面する窓には網戸がない。
網戸がないのは設計側からすると楽だし嬉しい。
楽というのは網戸の制作範囲を検討せずにサッシュのサイズや割り付けを行えるからであり、嬉しいというのはズバリ美しく見えるから。
便利なものは往々にして美の邪魔をするものである。
網戸、エアコン、ソーラーパネル、換気扇、キーレスドア、引き込み盤などなど。
桂離宮や銀閣寺にもしこれらがあったらマイナスポイントになる。
しかし住宅は鑑賞するものではなく日々住むもの。美とか言ってられない。
しかしこのマイナスポイントはできるだけプラスに変えれるように工夫はしたいところ。
そういうことの集積が完成度を左右するので地味な作業だけどとても重要である。
話が逸れたが、この住宅の特徴は中庭をコの字型に囲んだコートハウス型であるが、屋根の高さをそれぞれの部屋の要望や外部の視線や日照条件に応じて高さを変えているところ。平面形状も直角だけで構成されていないので、水平方向も垂直方向も勾配があり、特徴的なフォルムとなった。