ビルトインガレージ
HOUSE BAND
宮崎県日南市の住宅
2024/10/9 第1案
Spiral house #225
宮崎県宮崎市の住宅
インテリアのイメージと動線が結構ガチガチのリクエストだったので、密にやり取りをし積み重ねて積み重ねて構築された住宅。
敷地両隣は住宅がきっちり建っているので、開くべきは庭側。庭には高木の既存樹が数本あったので、それは残したままとした。
この樹木を軸に配置を決めた。軸というか拠り所。拠り所の景色があるとリビングからの視線の向き、つまり窓のおよその配置を決める指標になるということ。
指標があるとそこを基本にその他の部屋の配置を考えるときに立ち返れるということ。配置の考え方がブレずに済むということ。
例えば目の前に綺麗な海があると、やっぱそこは海が見えるように配置を考えるよねってこと。
もし東西南北全周とも同じ景色や条件だった場合、拠り所がなく配置を決めるのが困難になる。迷子になる。
施主の強烈でガチガチなリクエストも思考の拠り所ができるので良いのである。
House W #230
宮崎県宮崎市の住宅
車4台並列のガレージとなるとファサードはある程度決まるし、道路位置によって配置の選択もほぼ決まってしまう。
そうした条件の中でいかにガレージが主屋と孤立せずに一体的な造形に見えるような建築的操作ができるかが肝。
今回はガレージと主屋1階と2階という3つのボリュームを少しずつずらしながら構築した。
ズレによって生まれた空間を合理的にプランに落とし込みかつデザインの手助けになるように構築した。
Double Court House #208
宮崎県日向市の住宅
マテリアルのセレクトが抜群にいいクライアントとの共同作業のような住宅。
設計というよりもオペレーターに近い感じで携わらせてもらった感じ。
ポリカ波板の建具と木製ガラス建具に挟まれた半外部空間は、夏は断熱としてのバッファゾーン、冬は温室のような効果となる。
また、物干しや物置や用途は多岐にわたる便利な空間だ。これらも施主のたっての希望であった。
House M #216
宮崎県宮崎市の住宅
1階はガレージと玄関と多目的スペースであり、居住スペースは全て2階に配置し、全周をオーバーハングさせたピロティ建築ともいえる住宅。
オーバーハングさせた理由は1階と2階のボリュームの差でありそれを利用したデザインであるといえる。頭でっかちのピロティ建築は文句なしに格好いいのだ。
しかし格好いいだけではない。このボリュームの差で生まれた空間には色んなメリットがある。
移動の際に濡れないとか、雨が当たらないから壁が汚れにくいとか、室外機が長持するとか、取ってつけたような庇が必要ないとか、、、
そしてこの建築のデザインのポイントでもある2階部分を覆うルーバー。ルーバーを設けた理由は2つ。
1つは、外部からの目線のカット。
もう1つは2階の窓達をそれぞれの場所にそれぞれのサイズでバラバラに配置してもルーバーがあることでファサードのデザインをコントロールできるから。
もし、ルーバーがない前提で窓を考えるとなると、これが非常に難しい。というのは、今回の屋根の形状は中央を谷とした勾配屋根としているのだが、これはそれぞれの部屋に適した天井高さから導き出したカタチである。
つまり高さが必要なとこは高く、その逆は低くというように。部屋の並びと生活動線とそれぞれの高さと屋根の形状を同時に考えての最適解だと思っている。
もし、屋根を水平にして最大公約数的に高さを決めたならば無駄なボリュームだらけになる。しかし屋根が水平だと窓の配置はデザイン的に楽である。
どちらでいくかを考えた結果M字の屋根としたわけだ。House Mの誕生である。
Sunset House #202
宮崎県延岡市の住宅
小高い丘の最頂部に位置する敷地に立つ住宅。
西側の景色が抜けていたので西に向いて大きく開くことを決めた。
このとき問題になるのが西日だ。夏は壮大な日射エネルギーを浴びることになる。
このデメリットと良好な眺めを享受できるメリットのどちらを選ぶか。
これは施主に決めてもらう。
写真的に映えるのはサンセットを背景に大きな窓のある建築だが、それをゴリ押しするのは我々建築士のエゴだ。
だから、デメリットもしっかり説明した上で最後は施主に決めてもらう。
施主はとってもとっても悩んだ。周囲の意見も賛否両論だ。
ずっと外を眺めながら生活するわけではない。むしろ眺めながら「いいね」って悦に入る瞬間は1日のうちでわずかかもしれない。
しかし他所でいくら豪華絢爛な住宅を建てたとしても窓に映る優雅なサンセットはお金をいくら積んでも手に入れることはできない。
ここでしか得られない条件なのだ。
そして施主は決めたのだった。(なんか渡辺篤みたいな語り口になってしまった)
入居後のコメント。
やっぱ夏は暑いっす。だから夏は布でずっと閉じます。でも夏が終わるとすごく素敵なんです。サンセットハウスにして良かった。と。
LLOYDHOUSE #195
鹿児島県肝属郡東串良町の住宅
初めてお伺いした施主宅にはフランクロイドライトのタリアセンのフロアスタンドが置いてあった。
「私、ライトが大好きなの」
そこから家づくりがスタートした。
とはいえライトの建築なんて安易に模倣すれば大怪我すること間違いない。
陳腐なエセ建築になることは目に見えている。
だから形態を寄せるのではなく思想を意識しながら設計したつもりだ。
田園風景にのびやかな大屋根の組み合わせには嘘がないので、迷わずそのようにした。
その大屋根には天然スレートを合わせてみた。天然でも合成でもそこは関係ないのだけど、問題は選択する素材の理由が明確なのか否か。
住み手の人間性や環境と符合させるべく天然とした。これはライトのそれにも通ずるものがあると思ったからだ。
Double Gable House #187
宮崎県宮崎市の住宅
Gabelとは切妻屋根のこと。
つまり2つの切妻屋根が織りなす家である。
水平の梁を無くして連続する登り梁だけで空間を形成できるように構造事務所に解法してもらった大空間は圧巻だ。
屋根の形状がダイレクトに内部に入り込む。気持ちがいい。
through house #193
宮崎県日南市の住宅
コンクリート土間直押さえの床と地続きの庭の先には、抜けた景色が広がる。
窓あけてヨイショって地面に足をおろすような段差があるのが木造住宅の基本的な断面構成であるが、
この住宅は床組がないので、地面との差はほぼない。そのまま走り抜けれるのだ。
そしてその中と外を仕切る窓は大開口の木製サッシ、ヘーべシーべを採用している。
値の張るサッシだが、ここぞという場所にはもってこいのサッシである。
2階の個室群と通路側もいづれの窓も大屋根の一部をカットした奥にあるようなデザイン的操作を行なっているので、
外から見ると何階建かわからない。ま、別に何階建かわからないような住宅を目指して設計したわけではなく、
1つの塊のように単純でシンプルな形態にすることが施主と共有していた方向性だったので、それを実現できたと思っている。
crank house #183
宮崎県宮崎市の住宅
クランクした道路に面する住宅。
ガレージの上から内部へ南の光を取り込んでいる。
東側の小さな庭をコの字型で囲っている。
つまり高さと方位の異なる2つのから光を呼び込んでいる。
その吹抜け空間に面したディスプレイ的な階段の先に個室が1つ。
ROKI HOUSE #182
宮崎県宮崎市の住宅
L字型平面のコートハウス型住宅。
北道路は動線的に有利である。さらにこの敷地は南側には十分な空きスペースがあるのでコートハウス型には条件が揃っていた。
生活階は1階1フロアで完結し、2階は個室が少し。
とても生活しやすく天気の良い日は室内床とフラットにつながるデッキコートで楽しい暮らし。
HOUSE KAN #171
宮崎県延岡市の住宅
敷地は前面道路より1.3mほど高い位置にあったためスロープでのアプローチは必須であった。
車の出入りのしやすさとデザインを両立したような擁壁とした。
この擁壁ライン沿いに登っていくとそのまま外壁のラインと繋がり、そこに穿たれたドアが玄関だ。
擁壁はそのまま立ち上げて目隠しの塀の役目も兼ねているので、コートハウスのような住宅になる。
主階は1階、2階には個室とガレージの上にはテラスと離れの趣味室もある。
Weir house #170
宮崎県宮崎市の住宅
Weirとは堰とか堤防という意味だ。
敷地の背面には池の堤防がある。
この堤防の勾配と片流れ屋根の勾配を合わせている。
合わせているというと語弊がある。スタディの過程で勾配が近しくなったのでならば合わせた方がなんかいいかもという経緯での”合わせた”だ。
しかし合ってるからってなんかメリットあるのか?と聞かれれば特にない。
ないならそんなことやらんでいいやんって話だけど、実際こういった事象はよくある。
例えば建物が道路と平行によく建てられているが、それも同じこと。どうせなら並行がいいよねってくらいのもんでしょ?
大屋根の軒下の高さと塀の上端の高さを綺麗に合わせてデザイン的な造形操作をした。
その際塀の高さから決めるのか、室内の天井高さから決めるのか、車庫の天井高さから決めるのか、答えは同時である。
設計は平面と断面を同時に考えながら決めていく。
SKIP HOUSE #163
沖縄県沖縄市の住宅
道路から敷地奥に行くに従って高低差が2m近くあるような敷地だった。
1階の床を少し上げて、その上がった分と高低差の差の分をピロティ式のガレージとした。
だから玄関のドアを開けるとすぐに階段があり、上がった先で靴を脱ぎそこが1Fとなる。
そこから3段ほど上がったレベルがリビングというスキップフロア形式になる。
子供”室”はない。勉強するデスクの上に1畳ほどのロフトがあるだけだ。寝台列車のように連続する。
House curve #161
宮崎県都城市の住宅
外部のカタチがそのまま内部のカタチとして現れる、もしくはその逆も然り、そういう建築が好きだ。
今回はそれがわかりやすいプランだ。
ガレージの曲線の窪みがそのまま室内でも曲線として現れる。
どっちを先に決めたかは覚えていないが、諸々の設計条件がその線を生み出したのだと思う。
屋根を外して上からみるとUもしくはJの字型に近い平面形状の家である。
玄関から曲線壁沿いに進むとリビング→子供室→主寝室→書斎→洗面→脱衣風呂→そして終点トイレとなっている。
床も壁もラワンベニアの染色仕上げで統一、塗装のクオリティが非常に良かった。
リビングはオリジナルの大きな木製ガラス引き戸だ。
キッチンはコンクリート。
素材そのものの魅力をふんだんに使った内装とした。
House R #165
宮崎県宮崎市の住宅(撮影待ち)
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library house #146
宮崎県延岡市の住宅
大きな片流れの屋根で優しく包んだおおらかな家には小さな図書室と中庭がある。
中庭に面する北面の壁は閉じることにした。リビングから中庭を介した純粋な背景としての壁にした。
その壁は雛壇状の花壇として日陰に強いシダ植物を拵えた。
2階には個室と専用テラス付きの図書室がある。この家の特等席だ。
House N #128
宮崎県宮崎市の住宅
吹抜けのリビングと全面ガラス張りは強い要望の一つだったのでしっかり回答できた。
ガラスを支持する柱の間隔はロール網戸の製作範囲から決定している。
吹抜けに面する2階部分の廊下のようなホールのようなスペースは、一般的には手すりがあるだけなのだろうけど、
それでは空調された空気が逃げるのでルーバーで抵抗を高めて、気配は繋げつつ空気は程よく遮断するよみたいなことで
おさまった。
2階は個室群がある。
KIN HOUSE #012
宮崎県宮崎市の住宅
8匹のイングリッシュブルドッグのための中庭がある住宅。
ブルドッグが網戸に悪さをするので中庭に面する窓には網戸がない。
網戸がないのは設計側からすると楽だし嬉しい。
楽というのは網戸の制作範囲を検討せずにサッシュのサイズや割り付けを行えるからであり、嬉しいというのはズバリ美しく見えるから。
便利なものは往々にして美の邪魔をするものである。
網戸、エアコン、ソーラーパネル、換気扇、キーレスドア、引き込み盤などなど。
桂離宮や銀閣寺にもしこれらがあったらマイナスポイントになる。
しかし住宅は鑑賞するものではなく日々住むもの。美とか言ってられない。
しかしこのマイナスポイントはできるだけプラスに変えれるように工夫はしたいところ。
そういうことの集積が完成度を左右するので地味な作業だけどとても重要である。
話が逸れたが、この住宅の特徴は中庭をコの字型に囲んだコートハウス型であるが、屋根の高さをそれぞれの部屋の要望や外部の視線や日照条件に応じて高さを変えているところ。平面形状も直角だけで構成されていないので、水平方向も垂直方向も勾配があり、特徴的なフォルムとなった。
ソラノハコ
2006年12月に完成したSOLANOHACOに昨日行って来ました。
完成時入居前の写真と、今回の入居後の写真でかなり印象が変わってると思います。
住み手の暮らし方というのが、色濃く反影されているからです。
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